映画「ネブラスカ〜ふたつの心をつなぐ旅」
「サイドウェイ」「ファミリーツリー」のアレクサンダー・ペイン監督の「ネブラスカ〜ふたつの心をつなぐ旅」をTOHOシネマズ シネマシャンテにて観てきました。
アレクサンダー・ペイン&ジェイソン・ライトマン監督は、私の中では、ツインタワー的に大好きな映画監督でありまして。
新作は必ず観に行きたいですし、過去作も観ていないものは、他の監督作より優先的に観てしまいますね。
ジェイソン・ライトマン監督の最新作は今日初めて予告を見ることができました。楽しみです!
どうもこの大好きな2人の監督は、作品もどちらがどっちだっけ?と思ってしまうものがあるのですが、特に「マイレージ マイ ライフ」はネブラスカ州のオマハに会社がある設定なので、オマハ出身のペイン監督の作品と思ってしまいます。
私的には両監督とも、個々のキャラクターの描き方が上手で、脇役の1人1人までもが個性的で愛らしく、そしてストーリーに無理なく絡んでいるように感じ、観ていて心地いいし、夢中になってしまうのです。
しかも、今回は大好物のロードムービーとあって、本当に楽しみでした!
この老人を演じたブルース・ダーンさん。
いますよ!日本にも似たような老人が。
私の実家の近くにいた(今も生きてる)、酔っ払いの爺さんの目にソックリなんです!
呆け老人ではないんですよね。
そして、ただの頑固ジジイでもない。
100万ドルがどうしても欲しい‼︎ってわけでもなくなっている。
終盤の一言で何をしたかったかわかった気がします。
で、この作品なんで白黒なんだ⁇って考えてたんですが、どなたかがブログで述べていたように、ロードムービーならカラーの方がよりネブラスカの大自然を楽しめたように思います。
私が思ったのは、このストーリー全てが、回想録(思い出)として描きたかったのではないかということです。
よく、昔のことを思い出すシーンだけが白黒になるあの感じを、全編で伝えたかったのかなぁ…と。
すなわちウディ老人が亡くなった後のことを、ウィルが回想しているような風にです。
父のワガママ(最期の?)に付き合い、父と2人旅をした顛末を、モノクロームに回想してくれていたような気がしました。
結果として、繊細な映像から出てしまう、周囲の雑音のような雰囲気を排除し、親子の絆をより浮きだたせることに成功していると感じました。