テレビ「舟を編む」

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ケーブルテレビにて鑑賞しました。

映画も原作小説も評判が良かったので、まずは小説を読んでから、録画していた映像を観ました。


原作&映画のセットで観たものは、最近では「ドラゴンタトゥーの女」や「アウトロー」。少し前で、「ダ・ヴィンチ コード」・「天使と悪魔」のダン・ブラウン作品ですが、 「天使と悪魔」を除いて、原作&映画の双方良かったように思います。

「天使と悪魔」だけは、映画でスケールダウンしてしまい残念でしたが、大好きなローマ(ヴァチカン)が沢山見られただけでも良しとしましょうか。


舟を編む」に関して言えば、小説も良し。映画はそれに輪をかけて良し‼︎って感じでしたね!



大渡海という辞書の編集(編纂という言葉 初めて知りました)作業の13年間のストーリーなんですが、小説でも その途方もない作業の過程を、正に言葉の海を渡るというような、無限に近いようなスケールで現していましたが、映像ではそれが視覚的に分かりやすく伝わりました。


いや、私のようなレベルですと、例えばテレビのバラエティ番組で、難しい政治の話とかを図解で説明してくれると分かりやすいように、辞書の編纂作業とは、こんなに細かく時間と手間のかかることなんだよと、映像でより困難度が伝わった作品でした。



また13年間という時の流れも、このストーリーに必ず いなくてはならない、二人の老人の死という形で上手く見せていると感じました。

13年という長い時間をかけてこそ、良いものが出来たという感慨と、13年もかけてしまったゆえに大事な人に完成した辞書を見せられなかったという後悔もあり、この長い年月に主役のマジメを取り巻く人々や、その環境の変化も 何気なく見せてくれる辺りが グッときましたね。



そして、この作品こそ配役が はまり込んだ作品はないんじゃないでしょうか!


馬締 役の松田龍平・香具矢さんの宮崎あおい・西岡のオダギリジョーの三役は、もー文句のつけようがありませんm(__)m


特に宮崎あおいちゃんの正にかぐや姫のような神々しさは、怖いくらいでしたね!
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松田龍平さんは眼鏡で変人をやらせたら、右に出る人いませんよね!
親の七光りではありません。松田龍平としての格好良さが光ってましたよ!
f:id:asahino03:20140510203309j:plainでもヤッパリお父さんもカッコイイ!私は憧れてベスパ乗りになりましたよ!



オダギリジョーが演じた西岡は、お調子者だけど大事な人ってとこも良かったけれど、衣装がバブル期って感じで良かったですよね!ダブつきスーツと前髪下ろした髪型。いましたよね〜あの感じの若いサラリーマンさん^ ^




そしてそして、最高に良かったのが、大岡越前様…じゃなかった、加藤剛さん演じる松本先生。
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他にはいないでしょう。この役は^ ^




その他、小林薫さんや伊佐山ひろ子さんといった、実力派俳優さんが脇を固めたことも、作品としての質を高めたのではないでしょうか。

欲を言えば伊佐山ひろ子さんがもっと、やさぐれていた感じだと更に良かったです
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