動画鑑賞「ブレイキング・バット」
以前 大好きなラジオ「たまむすび」の町山智浩さんのコーナーで、珍しくテレビシリーズの紹介をされていて、やはり町山さんの紹介する作品は映画同様に興味が沸きまして。
契約しているケーブルテレビで何とか見ることができないか…と思いましたが、フジテレビNEXTは見ることができず、残念に思っていたのですが、色々検索するとU-NEXTという動画サイトで視聴可能ということ。しかも今なら16日間無料視聴キャンペーン中!ということで、何とか無料視聴の期間に視聴可能なもの見きろうと、通勤中に頑張って観ています。
(シーズン1.2と3の4話まで鑑賞済)
さて、作品の感想ですが……
最っ高に面白い! です。
無料視聴が終わったとしても、最後まで観られるものなら会費払っても観たい!という代物でした!(現在U-NEXTではシーズン3まで視聴可能。物語は昨年シーズン5で完結しているそうです)
公立高校の化学教師で、妻子・住宅ローンを抱える生真面目な男 ウォルターが、覚醒剤の製造して…というストーリーなんですが、こういうのなやわを脚本がいい!というんですかね。
何故 真面目な教師が、そんな危険な道に進むのか、どのようにして泥沼にハマってしまうのかが、少ない出演者(ほぼ家族プラスαで展開します)の、個々の状況との関係性がヒリヒリする展開を生み続け、目が離せません。
ピカレスクストーリーなんていうそうですが、この物語は、ただ悪い奴を光らせているのではなく、家族との相対関係の描きかたが最高だと思うんですよね〜。
そう、映画ゴッドファーザーなんかもそうだし、他にも悪者と家族の関係性を強調したストーリーは多々あるんでしょうが、「ブレイキング・バット」のウォルターと家族(義妹ハンク夫妻も)、ジェシーと家族、そしてコンビを組むウォルターとジェシーの家族を意識した関係性が、もう本当に良く出来てるんです。
いや、良く出来てるんなんて上から目線で言うよりは、まるで密着ドキュメンタリーを見ているように、ズシンとくる面白さなんですよね!
実は、ここまでハマるのも私なりの理由がありまして。
一つは一昨年に癌で父親を亡くしており、癌について色々調べたり、父親の経過も見て来たので、癌との闘いが実にリアリティがあるのが良くわかったからです。
小細胞癌でない=末期でも可能性はある
ところや、抗癌剤の点滴の様子、その副作用といったところが、見た目から精神面までウォルターの変貌する過程が実にリアルなんです。
そして、今の自分と同じように家族と住宅ローンを抱えた状態で末期癌になったら…なんて考えたら。
本当に怖い、恐いですよ〜癌て。
そして、妻に嘘に嘘を塗り固めていき、切羽詰まっていく焦燥感。
私は以前、最低の男でしてm(__)m
浮気をしてド修羅場を経験しております。内容は酷すぎるのであえて申しませんが、とにかく嘘にウソ、また嘘というと、虚実が崩壊するというか、自分自身でも何が本当かわからなくなるくらいなんです。
携帯が2個あったことがバレた時の気持ち…わかるなぁ(-。-;
今では、見栄はって女がいるとでも言ってみたいぐらい、女っ気はありませんが…
悪いことをしても、隠し通していけるだけの器と度量がなければダメなんですよね。
いや、私のようにその器も度量もない方が結果的には良いのかもしれません。私はその後、安月給ではありますが、目先の利益とか楽しさではなく、家族を守ることを何においても考えられるようになりました。
でもでもお金なんですよね。問題は。
ウォルターのように極上の覚醒剤をも作れる明晰な頭脳を持ち、悪事であれ途方もない大金を稼ぐ味をしめてしまったら、そう後戻りはできないのでしょうね。
まぁ、とにかく見て下さい!
海外ドラマは、やっぱり凄いです!
「ウォーキング・デッド」は勿論面白いです。
しかし「ブレイキング・バット」は面白すぎます!