Fulu視聴「グッドウィル・ハンティング」
ロビン・ウィリアムス追悼
先日ロビン・ウィリアムスさんが亡くなりましたね。
同じく今年亡くなったフィリップ・シーモア・ホフマンさんもそうだけれど、世界中にファンのいるような大成功した俳優であっても、私生活においては苦悩が多いということは、著名人がこういう最期を迎える度に悲しいことだなぁと しみじみ感じます。
私がロビン・ウィリアムスの魅力に触れた作品は「ガープの世界」です。
この作品は大好きな作家の池波正太郎さんが「銀座日記」の中で触れていたもので、あの池波正太郎が凄い小説だと言っていて、映画もロビン・ウィリアムスが日本人のようで…と評していたのが印象に残りビデオで観たものです。
話しはロビン・ウィリアムスから池波正太郎に移りますが^^; この池波正太郎の銀座日記では、銀座界隈での食事・買物・そして映画試写の感想が日記で綴られているわけですが、衣・食に拘るってカッケーなぁ〜って心底かんじる本でして。
池波さんが生きてらしたら 今の世の中をどのように感じるのだろうか…と、この本を読む度に思うものです。
そして映画解釈においても 秋山小兵衛の如く斬れ味鋭いので、面白いです!
これを読むと、池波作品は読者を虜にする術は、多くの映画(洋画)視聴の中からアイデアを得たりしたのだ!と感嘆することができるのです。
池波さんはエッセイの中で よくエスプリという言葉を使いますが、フランスを愛する池波さんが、そのフランスらしさを独特なものであると感じ、そこを江戸時代に置き換え 日本らしさという感覚を大事にされていたんだなぁと思えます。
さてさて「グッドウィル・ハンティング」の話しです。
昨年のアカデミー作品賞を受賞した「アルゴ」の監督でも知られるベン・アフレックと、ボーンシリーズでお馴染みマット・デイモンが脚本を共同執筆し、しかもデイモンはハーバード大学在学中と…。
これ日本なら東大在学中に劇団員か脚本を作ってみたいなことですよね⁈
凄い‼︎
だからマット・デイモンは凄い‼︎
私の生涯ナンバーワン作品「リプリー」も、デイモンが演じたから良かったんです!
マット・デイモンのその後の活躍はご存知の通り。ボーンシリーズではあのアクション。と、東大生があのアクションまで/ _ ;
ベン・アフレックも紆余曲折あったようですが、監督としても その才能を開花させているわけですから、このグッドウィル・ハンティングは、正しく2人の旅立ちの作品であり、この映画そのものが2人のアメリカン サクセスストーリーの始まりを見せてくれていると思います。
そしてそして、ロビン・ウィリアムスさん。
「今を生きる」での教師役でもそうでしたが、この作品でも人の暖かさを感じさせる演技が、そう、演技ではあるのですが演技ではない暖かさ温かさを感じる名演であったように思います。
あの柔らかい表情、あの髭、ざっくりとしたカーディガン。
残念ですね…
最後に、ウィルと最初に面談した時に、亡き妻を貶され、怒りに震えたショーン(ロビン・ウィリアムス)の強烈なのどわ
は「オッさんを舐めんな❗️」的な力強さが全開で素晴らしかったと思います!
いつか私も、息子に舐めた口を聞かされたら 同じようにやってやりますよ(_ _).。o○
本当にあれは凄い。輪島のゴールデンアームボンバーより凄い
海外ドラマは凄い!
映画好きの皆様ならご存知 TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド シャッフル」の特集コーナーにて、先日「海外ドラマ特集」が放送されました。
私が4年前くらいから 映画に目覚めたのも、この番組の映画批評コーナーに影響を受けたからでした。そこから繋がりのある町山智浩さんのラジオのコーナーにもハマり、映画の楽しさ・奥深さに触れることができ、宇多丸さんと町山さんには、新しい世界や 物の見方を教えてもらったようで、本当に感謝しておりますm(__)m
さて その町山智浩さんが、同じくTBSラジオ「たまむすび」のコーナーで紹介していたアメリカのドラマが「ブレイキング・バット」でした。
そして 見たら大ハマりという具合です^ ^
ウィークエンドシャッフル略して「タマフル」のリスナーには、著名リスナーとでも申しましょうか、その映画批評コーナーに感想メールを送り、度々取り上げられている方々(三角締めさん・はちごろうさん・スターリング・エレファントさん等々)がおりまして。
それはそれは、映画に関する知識から 感性の鋭さといったら、とても素人とは思えないんです!
その方達のブログやTwitterを拝見しているだけで、映画雑誌とかは要らないと思いますよ。本当に!
で、できれば
宇多丸さんや 著名リスナーの皆様に、是非「ブレイキング・バット」を観てもらって、どのように感じるか語ってもらえたら面白いのに❗️と常々感じていたんですね〜。
だから今回の特集コーナーは私的には本当に嬉しいことで、「ブレイキング・バット」や「ウォーキング・デッド」を紹介していただきました池田敏さんに 本当に感謝です!
では
先日のコーナーで紹介された作品を順番に
未見ですが絶対に見る!
ちょっと苦手な近未来もののようですが面白そう!
これも凄い!俺も「ジロリアン」は卒業して「シャーロキアン」なっちゃう!
私を海外ドラマの世界に引き込んだ作品。
ゾンビのドラマなんて面白いわけかない!→→→クソ面白かった^ ^
私的には 現在のあらゆる作品の中で、世界で一番面白いドラマ!頼むから皆さん見て下さい❗️
ブレイキング・バットが
終わってしまいました…
そう、本国ではとっくに終わっていたのですが、私的にはFuluで遂にファイナルを迎えてしまいました/ _ ;
前評判通り 素晴らしい最終回!
伏線回収もさることながら、最期まで衝撃的な作品でした!
wiki等によると、シーズンを積み重ねていく毎に 更に評価が高まっていたようですが、確かに確かに^ ^
シーズン5の1話の冒頭が、最終話に繋がるのは なんとなくわかっていたけれど、その過程が 本当面白いし素晴らしい!
他の人気ドラマと違い、末期ガンの主人公だけに無茶な続編は無し というところもいいしね。
ウォーキング・デットなんかは残念ながら無理矢理 延ばしみたいな感じがありますよね〜。
日本の漫画よろしく、ドル箱作品は簡単に終えられないんでしょうね…。
ブレイキング・バットが余りにも面白いので、知り合いに猛プッシュしたのですが、「またシーズン5とか6とかあるんでしょ?最初から観るの大変なんすよね〜」みたいなリアクションでして…。
私も最初は本当にこれ同感でして。
でもブレイキング・バットだけは…何卒、何卒 と選挙のお願いみたいになってしまいますが^ ^
観ていない方がいたら本当に観て欲しい❗️
自信を持って 過去観てきた あらゆるドラマの中で最高の作品と言えます!
面白い小説とかも 読み終えるのが勿体無い現象に陥りますが、このブレイキング・バットの面々とお別れするのが悲しいくらいですね〜。
これからは毛色が違いますが「SUIT」を楽しみにいきますか^_^
こちらがまた最高に面白い!
キャストも超魅力的です!
出た‼︎スーパーウザキャラ ルイス‼︎
最近はFulu様々ですm(__)m
月々1000円で このラインナップは コスパ最高です!
映画はやっぱり素晴らしいのですが、この料金で 人気ドラマ&映画を観られたら 劇場行く回数が減ってしまうのが現状です。
ありがとうブレイキング・バット
ありがとうFulu
私のストレス軽減に 本当に役立ってくれてます!
DVD「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」
あの「ブルー・バレンタイン」の監督の新作で、各方面で賛否両論の作品。劇場には行けなかったのでDVDで鑑賞しました。
まずは「ブルー・バレンタイン」について、三角締めさんのブログブルーバレンタイン(ネタバレ)|三角絞めでつかまえてが超傑作なので多くの人に読んで欲しいです(特にバキとか大好きな人は絶対読むべき)
結婚の理想と現実なんてよく言いますけれど、「ブルー・バレンタイン」では、その結婚の現実を否が応にも見せられてしまいます。
特に、特にわれわれ負け組にはドギツイお話ですね〜。
多分、多分ですよ。
世の奥様達は結婚する〜した 辺りは冷静に先行きを考えるという思考が停止してしまうんでしょうね〜。だから しょうがないんですよ。
こんな筈じゃなかったと思うのは。
「ブルー・バレンタイン」と比べ「プレイス・ビヨンド…」は
……
なかなか良かったですが、率直にいいまして感想はただ一言
バイクのライアン・ゴスリングがカッコよすぎる!
2代目スティーブ・マックウィーンを命名しても良いんじゃないでしょうか
私はバイクデビューが33歳と遅かったので、それまではバイクを馬鹿にしていたというか、興味がなかったのですが、乗ってみて初めてバイクの素晴らしさがわかりました。
バイクほど、乗ってみないことには良さがわからないものはないと思うんですよね〜。
バイク乗りなら、あのライアン・ゴスリングの疾走をリアルに感じることができると思いましたね!
最後もデハーン君がバイクで疾走!
そこも良かった^ ^
ある方がTwitterで別の方のアイコンにバイクがあったのを見て、「バイクはイージーライダーよろしく自由の象徴…云々」と批判していたのですが、バイクだけは乗らないとダメですよ〜。風を感じないと^ ^
本「恋歌」朝井まかて
このブログでは劇場で観た映画と、DVDやその他映像媒体にて観た作品について、個人的な備忘録も兼ね書いていますが、非常に印象的な本を読めたので書き記しておきます。
今年に入り、「舟を編む」「64」「とっぴんぱらりの風太郎」と、人気作品を読んできて、どれも噂通りの、いや噂以上の面白い作品で、大満足でした。この3作品は各々が独特な良さがあり、特に「とっぴんぱらりの風太郎」は、初の万城目学さん作品ということで、本当に面白いの⁇と疑りながら読み進めていたのですが、最後には読み終えるのもったいない、なかなかの作品でした。
それから「64」も。そ、そうなりますか!と手を叩きたくなるような展開で、正に一本取られたという気分で、何故か清々しい気さえさせられました。
そしてそして「恋歌」です。
私などは‘読書好き’と言えるほど、本を読んではいませんが、直木賞・芥川賞は誰?との話題には自然と聞き入りまして、【朝井まかて】?初めて聞いたし、朝井リョウさんのインパクトは強いけど…、何より受賞作が「恋歌」って…。
やれやれ、自分から一番遠い部類の作品だろうから、読まないだろうな〜なんて思ってました。
しかし、こちらのブログ琥珀色の戯言をよく拝見してるのですが、多くの読書量の中で珍しく星5ツで評価されていまして、これは読んでみたいと思いまして。
が、それでも「恋歌」ってタイトルと幕末が舞台というだけで、気持ち的になかなか乗り切れない感があったんですが…
読み進めると、ほーんとに素晴らしい本でした。
なんと言えばいいのか…辛く 切なく 重い中に、純愛を見事に描いていたとでもいうのでしょうか。
終盤の大きな展開も含め、「恋歌」というタイトルとは裏腹にズシンと来る、読み応えのある作品でした。
今まで幕末の作品は、志士たちの熱さが、どうも伝わりきらず、苦手な気さえしていましたが、この「恋歌」では、中島歌子という歌人の人生を通し、幕末変動の熱さが、痛いほどに伝わって来ました。
こういう作品こそ、多くの日本人に読んで欲しいなぁと思いましたね〜。
朝井まかてさん、はまること間違いなしです!
さて、「恋歌」も「とっぴんぱらりの…」も、私はKindle で読んだのですが、歴史物は やはり読めない漢字や、意味不明の語句が多いのですが(私レベルで)
その語句を長押しすることにより、直ぐに辞書引きしてくれるので、読みやすかったです。しかも、「64」「とっぴんぱらりの…」は本屋さんで実際の分厚い本を見てびっくり。Kindle最高ですよ!
映画「とらわれて夏」
TOHOシネマズ シャンテにて観てきました。
私の大好きな監督アレクサンダー・ペイン&ジェイソン・ライトマンのツインタワーのうちの、今回はジェイソン・ライトマン監督の作品です。
この監督の作品は本当に良い!と思いながらも、作品を劇場で観るのは今回が初めてです(恥ずかしながら)
まず「とらわれて夏」って邦題ですが、いかがなもんですかね〜。
私個人的には、この邦題が作品に対するイメージを、昼メロ的な濃厚なラブストーリーであるかのように、妙に見せたがっているような気がしたんですよね。
確かに平日昼間ということもあって、奥様友だちグループらしき方々が来ていて、韓流ドラマにハマっていた女性達辺りから、静かなブームに…なんて期待した配給側の思惑もわからないではありませんが。
私的には「とらわれて夏」=「何も言えなくて…夏 by J-WALK」みたいな気がして、
「🎵わたしにはスタートだったの🎵あなたにはゴ〜ルでも〜」の歌詞のごとく、男女の縺れ具合にに興味津でしょ奥様⁈って感じで残念でした(ヒゲつながりはあるか^ ^)
ここは原題の「レイバー・デー」で良かったんじゃないでしょうか⁉︎
レイバー・デーとは9月の第一日曜日で、アメリカでは労働者の日的なもので祝日だそうです。
また夏の終わりを告げるような日だということですし、私のような無知な人間でも、簡単に語源や訳した結果を調べられる時代になっていることですし、邦題から違ったイメージを受けてしまうような結果はさけてもらいたいものです。
脱獄犯が逃亡中に、押し行った家のバツイチ女性と恋に落ちる…という展開は、まずあり得ないことでしょうが、映画や舞台の設定としてはありがちといいますか、まぁそうなるだろうなというベタな展開です。
そこが今までのライトマン作品とは一味違い、また邦題の影響もあり、正直劇場で観るのは止めようかとも思いましたが……
結果から言えば 劇場で観て大正解!でした。
まず冒頭の車のフロントガラスから流れて見える森林の景色。
日本でいえば軽井沢あたりの林道の、緑のゲートをゆっくりくぐるように車が走っている様子の描写。
子供の頃、父や母の運転する車から観ていた景色を思い出しました。
鑑賞後にわかったんですが、あえて下からのカメラ目線で、このストーリーは子供の目線が全てだよと、教えてくれていたのだなと感じました。
観た方はわかると思いますが、息子ヘンリー役のガトリン・グリフィス君の瞳が実に綺麗です。鬱気味の母を思いやり、自分を捨てた父をも思いやり、母親と恋に落ちる脱獄犯を、あるときは庇い、ある時は恐れ、またある時は実の父以上に慕う。
これを、ほぼ瞳で表していたように感じました。
そして三人で作るチェリーパイ
これがチョー美味そうでしたよ!
美味しそうなだけでなく、このチェリーパイがヘンリーの人生にも関わっていくわけです。
こんな感じのボリューム感で、
こんな感じの焼き上がり!
脱獄犯、何でもできちゃう^_^
そしてそして、さすがはライトマン監督とおもったのは、度々でてくる ある回想シーン。私が鈍いだけかもしれませんが、すっかり騙されました。
そういうことだったんですね〜。私はてっきり……。
やっぱりジェイソン・ライトマン作品は凄かった‼︎
テレビ「舟を編む」
ケーブルテレビにて鑑賞しました。
映画も原作小説も評判が良かったので、まずは小説を読んでから、録画していた映像を観ました。
原作&映画のセットで観たものは、最近では「ドラゴンタトゥーの女」や「アウトロー」。少し前で、「ダ・ヴィンチ コード」・「天使と悪魔」のダン・ブラウン作品ですが、 「天使と悪魔」を除いて、原作&映画の双方良かったように思います。
「天使と悪魔」だけは、映画でスケールダウンしてしまい残念でしたが、大好きなローマ(ヴァチカン)が沢山見られただけでも良しとしましょうか。
「舟を編む」に関して言えば、小説も良し。映画はそれに輪をかけて良し‼︎って感じでしたね!
大渡海という辞書の編集(編纂という言葉 初めて知りました)作業の13年間のストーリーなんですが、小説でも その途方もない作業の過程を、正に言葉の海を渡るというような、無限に近いようなスケールで現していましたが、映像ではそれが視覚的に分かりやすく伝わりました。
いや、私のようなレベルですと、例えばテレビのバラエティ番組で、難しい政治の話とかを図解で説明してくれると分かりやすいように、辞書の編纂作業とは、こんなに細かく時間と手間のかかることなんだよと、映像でより困難度が伝わった作品でした。
また13年間という時の流れも、このストーリーに必ず いなくてはならない、二人の老人の死という形で上手く見せていると感じました。
13年という長い時間をかけてこそ、良いものが出来たという感慨と、13年もかけてしまったゆえに大事な人に完成した辞書を見せられなかったという後悔もあり、この長い年月に主役のマジメを取り巻く人々や、その環境の変化も 何気なく見せてくれる辺りが グッときましたね。
そして、この作品こそ配役が はまり込んだ作品はないんじゃないでしょうか!
馬締 役の松田龍平・香具矢さんの宮崎あおい・西岡のオダギリジョーの三役は、もー文句のつけようがありませんm(__)m
特に宮崎あおいちゃんの正にかぐや姫のような神々しさは、怖いくらいでしたね!
松田龍平さんは眼鏡で変人をやらせたら、右に出る人いませんよね!
親の七光りではありません。松田龍平としての格好良さが光ってましたよ!
でもヤッパリお父さんもカッコイイ!私は憧れてベスパ乗りになりましたよ!
オダギリジョーが演じた西岡は、お調子者だけど大事な人ってとこも良かったけれど、衣装がバブル期って感じで良かったですよね!ダブつきスーツと前髪下ろした髪型。いましたよね〜あの感じの若いサラリーマンさん^ ^
そしてそして、最高に良かったのが、大岡越前様…じゃなかった、加藤剛さん演じる松本先生。
他にはいないでしょう。この役は^ ^
その他、小林薫さんや伊佐山ひろ子さんといった、実力派俳優さんが脇を固めたことも、作品としての質を高めたのではないでしょうか。
欲を言えば伊佐山ひろ子さんがもっと、やさぐれていた感じだと更に良かったです